少林寺拳法とは？

少林寺拳法とは？？

発祥

1947年（昭22）、この当時、敗戦による混乱から秩序はすたれ、不正と暴力がまかり通っていた。
開祖・宗道臣は「真の平和の達成は、慈悲心と勇気と正義感の強い人間を一人でも多く育てる以外にない」と考え、
中国で学んだ拳技をもとに、自らの理論による独自の拳法をあみ出し,人づくりの行として「少林寺拳法」を創始した。

人づくりのための行である

開祖は少林寺拳法を人づくりのための行として作ったが、これは「真のリーダーの育成」を目指すものである。
真のリーダーとは人を倒すための技に秀でた人を育てるのではなく、人の模範となり人を導くことのできる人である。
開祖の言葉に「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」という言葉がある。
自分のことと同じくらい他人のことを思いやって行動する人が増えれば増えるほど平和な世の中に近づいていくのではないだろうか。

少林寺拳法は護身の技術である。

少林寺拳法は人を傷つけることを目的として創始されたわけではないので、自分から相手に攻撃していくということは基本的にない。
剛法、柔法、整法(整骨等）の三法二十五系より成り立っているが、
突き・蹴り主体の剛法も、抜き・逆・固めなどが主体の柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術である。
体格の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう合理的に構成されているので、
老若男女問わず実践することのできる武道である。

組織と普及状況

少林寺拳法の関係団体には、少林寺拳法の普及を通じて社会に寄与する「財団法人　少林寺拳法連盟」の他に、
宗道臣が提唱した金剛禅の教えを広め、門信徒を教化育成するための「金剛禅総本山少林寺」
少林寺拳法を通じて個人の資質の向上を図り、以って社会の福祉に寄与できる指導的社会人を育成する「学校法人禅林学園/専門学校禅林学園」
そして世界各国での少林寺拳法の普及活動を統括し、支援していく「少林寺拳法世界連合（ＷＳＫＯ）」がある。
ちなみに、少林寺拳法連盟の登録会員は１５０万人。
また、海外２９ヶ国にも普及し、ＷＳＫＯによって各地区講習会や４年に一度の国際大会なども開催されている。
世界中どこにいっても、流派などはなく、世界でただ一つの少林寺拳法である

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